百里のつぶやき

看護師として、セラピストとして日々の気づき

患者さんから学んだ事 Part5

「前から言おうと思ってんだけど、貴方は良い看護師さんよ〜。

でもね、お人好しなのよ。だから損してるわね。

でも、患者は分かってるから…

損得ぬきで相手の事を思って、ただただそれだけでやってくれてるのが分かる。

患者はそれが分かるから、貴方の事が好きなの。

看護師が天職だと思ってやりなさい。」

 

夕食の介助をしていると、相手の患者さんが突然言い始めた。

 

自分で食事が摂れないぐらい体力は消耗して、起き上がる事もままならない状態でのお言葉。

 

そこには相手を思いやることしかなかった。

自分の辛さや、しんどさなど微塵も入っていない。

 

私は聴きながら涙が止まらず、お礼の言葉しか出なかった。

 

30分ぐらいおしゃべりした後、

「これが私の遺言。じゃあ食べましょうか。」

 

泣いてる私を尻目に淡々としていらしゃった。

 

高校で教師をされていたそうで、その人こそ天職は教師だったんだろうな。

 

損得抜きで相手を思いやることが出来るのは貴方の方です!

 

最後までfor youの人生☆

 

仕事をしながら凹む事は沢山あった。でも、その言葉を思い出すと立ち上がる事が出来た。

 

今でも私の心の中で燦然と輝いている。

 

ありがとうございました!

 

貴方のように、辛い時にも苦しい時にも、自分のことを脇に置いて人のことを思える人になりたい!