百里のつぶやき

看護師として、セラピストとして日々の気づき

患者さんから学んだ事 Part3

この上ないご主人を無くした悲しみ…

 

それでも懸命に生きる辛さ…

 

人間のストレス度の一番は連れ合いを亡くした時らしい。

何時も居るのが当たり前の存在。

突然、もしくはこころの準備が出来るとしても、居るべき存在が居なくなってしまえば、耐え難い日々が続く。

 

『主人と共に過ごした時を宝物にして今少し生きて行きます。』

 

結婚して50年以上、一緒に時を過ごした奥様の言葉。悲しいけれど素敵な発言で感動した。そんな事を言えることが人生の奇跡だと思う。

 

現役の時は仕事をバリバリこなし、定年過ぎて会社役員としても働いていた。仕事以外でも趣味の卓球を子供達に教えていた。会社役員からも退いた後は主夫として、炊事や掃除、洗濯など家事の事は一手に請負う。奥様の趣味を応援してお弁当まで作ってくれていたそうな。

まるで信じ難いスーパーな男性である。

世の中の女性の憧れ、できうればそんな男に出会いたかった!

 

そんなご主人にしたのも奥様の力とお人柄。二人の人生が織り成した素晴らしい関係だったのだと思う。

 

そんな素敵なご主人が居なくなったら…想像以上の悲しみなんだろうな。

 

退院後にもサロンに来てくださったり、お付き合いが続いているからこそ、ご遺族の気持ちにが伝わってくる。

 

『時はどんどん過ぎるけれど、私の心がついていかない。』

 

まだまだ悲しみの最中から抜け出せないようです。

 

そんな気持ちに寄り添えたら…

少しでもお力になれたらと思うのは烏滸がましいと言うものか?